2023/02/20 10:48




わたしと『花椿』
雑誌編集から見えてくる90年代
著者 林 央子
 
独自の視点で世代を超えて永続的な価値を見出し、記録する。
央子さんは、マイクミルズの言うとおり、つくり手にとってのアーキビスト。

「わかりやすさが要求される世界に対抗し
複雑さをとどめたまま、情報を伝えていくことができるのは「雑誌」だった」

のはずでした。
しかしSNSの普及とともに、永続的な長い目ではなく
瞬間的なわかりやすい表現が求めらることが多くなりました。

一瞬で流れていく暮らしの中で

「ルールに小さな「no」を重ねていくことが編集」

という央子さんの姿勢は非常にパワーを要することだし、わたしたちに新たな意識を芽生えさせてくれます。
だから惹きつけられるし、ときに流れに身を任せながらも、わたしの感情というのがある限り、
こうした心の奥を揺さぶる提示は必要不可欠なんだとおもいました。

この本については1年前からごはんを食べながら、お茶をしながら、いろいろお話しを伺ってました。
あらためて本が1冊発売されるには、
あんなにも、こんなにもたくさんのかたとのやりとり、やりとりで、膨大な時間と気苦労を要することを知りました。
そのためわたしはこの本に発売前から特別な感情を抱いています。

みなさまのお手元にお届けするのが楽しみでなりません

2月24日発売を予定しております。
予約販売スタートしました!!